奈良 美智展-From the Depth of My Drawer-に行く。

以前「注目の美術展」で触れた奈良美智展が10月11日までと気づき、先週末日曜日に慌てて行ってきました。
というわけで、もう終わってます。出遅れた情報を載せてすみません。
展示内容は「HAPPY HOUR」で見れます。
なお現地は写真のように広々としていませんでした。人混みウジャウジャ。
展示は初期から現在までの作品の中から、奈良美智本人が選択した作品が並んでおり、絵画だけでなく、オブジェアトリエの再現などもありました。
小生は「Slash with a knife」のイメージが強いので今回の展示に少し違った印象を受けましたが、それも画風の変化ということなのでしょう。
Slash with a knife
Slash with a knife

小生が気に入ったのは落書き(殴り書き?/試し書き?)の数々です。
・落書き(殴り書き?/試し書き?)
・珍宝先生のお話
端々に読める言葉や走り書き、絵のタッチに奈良美智さんの想いを感じ取れます。
原美術館は品川駅の喧騒から少し歩いた閑静な住宅街にあります。
普段は人もまばらな住宅街なのでしょうが、その日は美術館に向かう人々がウロウロ徘徊していました。
熟年夫婦から、中年女性グループから、OL2人組から、学生から、アート系専門学生から、「?」な人まで。
なんとも浮いた風景でした。
参照
「2アウト満塁!:原 美術館」(あの住宅地に住んでる人なのかぁ)
パンダのきもち。:パンダさん。美術館へ行くアトリエの絵に展示の雰囲気がよく出ています)

コメント

  1. 見晴 より:

    遅くなりましたが、トラックバックありがとうございました。
    今日、うんと遅くなったのですが、原美術館について
    かき終えることが出来ました。
    展覧会が終わってもう1週間以上たつのかと思うと、はやいものだなあなんて考えてしまいます。
    ドローイングは私もとても好きです。
    ついつい近づいていって、細かいところまで
    見たくなってしまいます。

  2. パンダさん。美術館へ行く / from the depth of my drawer

    このたび、パンダさん。と一緒に東京の原美術館に
    おでかけして、奈良美智さんの個展、
    from the depth of my drawerを見てまいりましたよ。
    まずは入り口の前でぱちり。
    原美術館、私もパンダさん。もはじめて行ったのですが、
    うつくしい緑の庭の中にたたずむモダンな白い建物がそれでした。
    展示も期待できそうなかんじ。どきどき。
    さいしょに見た大きな作品の展示は、吹き抜けの室内になされたものでした。
    出入り口はふさがれて、大きくくりぬいた四角な窓が開いています。
    ちょうど、こどもの目の高さに開けられた窓は、
    パンダさん。にちょうどいいものでした。のぞいてみると…
    うわーっと声に出して言ってしまいたいほど、そこはラブリーな空間でした。
    木の床にはたくさんのきれいな色のお花と木製のおもちゃが散っています。
    部屋のまんなかには、明るい色のワンピースを着た女の子のお人形が
    絵本を広げて寝転がっています。
    そして、その部屋の壁面のあちらこちらに奈良さんの立体作品が展示して
    あるのです。高さも並び方も思い思いに。
    のぞきこんだ窓からは、見えない作品もあります。
    2階に行けばこの吹き抜けの部屋の見えるテラスがあり、
    そこからも違った角度での鑑賞が出来ます。
    そして、1階の庭に出れば、吹き抜けの部屋の庭に面した窓から
    やっぱり作品が見られるのです。
    いろんな角度からながめることは出来るのですが、
    鑑賞者は室内に入ることだけはできません。
    いろんな角度からその空間をながめていると、
    こどもだけの大切なな遊び場所をのぞきみるような
    そんな気持ちになります。
    パンダさん。は自分の背丈とおなじ高さの窓からながめるのを
    気に入ったみたいです。
    ***つづく。

  3. 馬小屋 より:

    全3編、拝見させて頂きました。
    あの展覧会の雰囲気が思い出せ、楽しく読ませて頂きました。
    原美術館の雰囲気はとても良いものだったのですが、
    カフェもショップも混みすぎで利用できなかったのが心残りです。

  4. またかよ

    まず。
    一度なが~い文を書いたのですが・・・。
    全部消えました。ログインの時間が切れていたようで。そういえばgooってログインについては煩いんでしたね・・・。
    あぁ、早速gooブログに嫌われた感じです。
    ということで、短縮バージョンにします。
    今日は午後にあるはずだった二コマの授業が来週から開始ということになって、また時間ができてしまったので本日も美術館行きました。
    ということでまたアートネタです。
    奈良美智展”from the depth of my drawer”
    実を言うと奈良さんの作品とは、以前開かれた個展”I DON’T MIND IF YOU FORGET ME.”以来若干距離を置いていました。
    といっても敬遠していたとかじゃなくて、すすんでは見に行かなかった、みたいな意味です(実際、先日オペラシティで開催された”タイム・オブ・マイ・ライフ”に出品されていた作品とかそういうものは普通に見ました)。
    何故かと言えば、まあ言葉で表せるようなことではなく感覚的なものなのですが、”I DON’T・・・”を前後して、メディアや周囲の盛り上がりが異様な感じになった印象を受けて「何か・・・違う・・・??」というか違和感のようなものを感じてしまって心を落ち着けて向き合う、というようなことが出来そうもない感じだったんです。
    一般に理解され難いと言われている現代美術がそうやって注目を浴びる(その点では村上隆さんは物凄いことになっていますが)ことは勿論悪いことではないと思いますし、「売れ線は好きじゃないしぃ~」みたいな馬鹿げたことでも全くないんですが、何と言うか。
    でも今回”from the depth of my drawer”、つまり”私のひきだしの奥底から”と題されたこの企画展は彼自身が今までの制作を振り返り、その過程で捨て去ってきた可能性の意味を今一度考え直してみたりする、そういったコンセプトの下で選ばれた作品が集まっているということで単なる回顧展とはまた一味違ったものになるんじゃないかと期待していたわけです。
    で、実際行きまして。>>>ここからズラズラ時間かけて書いていたんですが。。割愛。まとめの感想のみ。それじゃあ意味ないんですがね・・・。
    とにかく(僕が言えたことではないですが)稚拙ながらも色彩の美しさに驚かされるものがいくつかあって(最近の奈良作品でこういった風に感じたことはありませんでした)、嫉妬して舌打ちまでした程でした・・・。
    マンレイの「私は謎だ」ならぬ「お前は何だ」、ですね。
    あ、マンレイ展もいこ~っと。
    絵画は勿論、ドローイングや写真、立体作品など多彩なセレクトでした。ドローイングで数稼いだ感じも多少しましたが。
    “I DON’T・・・”で発表された彫刻作品”Fountain of Life” も展示されていて、僕はその時にじっくり見たので今回は軽めでしたが、両親に連れられて見に来ていた小さい女の子が「泣いてるよ~」と言っていたのが印象に残っています。小さい頃からこういった機会に恵まれるということは幸せなことだな、と思います。
    それから2Fのgallery Vのまた奥の部屋には”My Drawing Room”と題された空間がありました。彼のアトリエの再現、というより実際のアトリエの一つといったほうが正しいでしょうね。
    というのも、準備期間中に実際に5日間その場所で制作を行ったそうでその状態、名残が公開されているからです。
    ちなみに、会期終了後もパーマネントコレクションとして公開されることが決定していて、たまに奈良さんが訪れてなにか創って追加していくかもということで、それが実現したら面白いなと思っています。
    話は変わって、原美術館と言えばカフェ・ダールが良いんです。
    なかなか気に入っています。
    建物自体が魅力的(ちなみに設計は渡辺仁)ということもあるんでしょうが、細長い空間に配されて庭に面した席は天気の良い日だと本当に気持ちが良いです。
    庭で飲食することも希望すれば可能で(喫煙者は自動的にカウンターか外になってしまいます)、僕も夏以外なら外が良いんですが、だいぶ気温が高かったですしね、今日は。
    僕がいる間にもあまりの暑さに日陰を求めたり中の席に変わるために移動するお客が3組くらいいました。
    なんだかどうでもいいような、そういういった光景を見てるのも楽しいもんです。
    それからもう一つ特徴として”イメージケーキ”なるものの存在があるのではと思っています。
    その時に開催されている企画展のなかの作品からインスピレーションを得て創ったデザートで、今回は前述の”Fountain of Life”をイメージしたココナッツミルク(多分)の白玉ぜんざいでした。
    といっても作品自体がどんなものか見たこと無い方は、「へぇ~。・・・で?」ですよね。
    是非行ってみて頂きたい美術館の一つです。
    場所は品川駅から徒歩10分程度。御殿山ヒルズのあたりです。

  5. 奈良美智さんに感じること。

    私はあまり絵ゴコロがありません。
    幼稚園のとき絵画教室に通っていましたが、きれいな色えんぴつがもったいなくて、あまり色を使わない子どもでした。
    そんな私でも時間に余裕があるときは美術館に行ったりします。
    必ず見に行くのは、奈良美智さんです。男性です。
    4~5年前、「ぴあ」をぺらぺらめくっていたら、とても印象的なイラストがありました。コドモなんだけど、おでこが異常に強調され、そしてなにか挑戦的な目をしていて。かわいいんだけど、なんとなくコワイ!という不思議なものでした。なんじゃこりゃ?と思った私は、すぐに銀座で行われていた個展へと向かいました。

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