先月末に小生が加入している医療保険の構成を変更しました。
これまでは医療保険一つだったのを掛金を抑え、浮いた分で別のガン保険に入りました。
・特徴|セルフガード|アクサ生命保険株式会社
・がん治療支援保険(がん保険)|がん保険の東京海上日動あんしん生命保険
小生が働く会社は社会保険業界に強く業界知識として健康保険には比較的詳しいです。
ですので「民間の医療保険なんていらないよ派」なのですが、それでも加入したのは友人が保険のアドバイザーをやっているから・・・ではなくて、健康保険のことを知った上で民間医療保険のメリットに納得したからです。
自分の知識整理もかねて、社会人として働く上で重要な健康保険の知識についてまとめてみたいと思います。
保険勧誘員の攻勢にウンザリしている新卒社会人でなくとも役に立つと思います。
※なお、わかりやすくするためかなりアバウトな説明となります。正確な情報は加入している健保組合までお問い合わせください。
●健康保険組合
会社員であれば必ずどこかの健康保険組合に加入します。
保険料は健保組合ごとに異なりますが、中小企業が多く加入している「協会けんぽ」(旧・政府管掌健康保険)の保険料率は8%程度です(保険料の半分以上は会社負担)。
実際は健保組合ごとにことなりますので、まずは保険証を見て自分が何健保組合なのか確認してみましょう。
●医療費3割負担
仮に大病を患っての大手術で医療費の総額が100万円にもなっても、実際に病院に払うお金は3割の30万円で済みます。
残りは文字通り「保険」である健康保険組合から支払われます。
#以前まで1割、2割負担でしたが医療費が高騰して3割になりました。
●高額療養費
それでも30万円か・・・と悩むところですが「高額療養費」という制度により、どれだけ医療費がかかっても月額の最大負担額は約8万円程度になります(複雑な計算式がありますが省略)。
この高額療養費制度は非常に手厚い制度なのですが、なぜかあまり知られていません。
そして保険勧誘のお姉さんはもちろん教えてくれません。
しかも保険勧誘のお姉さんは「入院すると毎日1万円かかりますよ」と数字を出して攻めてきます。
この1万円の根拠は・・・?
実は上記の健康保険で対象とならない費用があります。
※差額ベッド代
健康保険が対象とするのは一般的な大部屋です。
個室でゆっくりと治療に専念したい?それは自腹で払ってください。
民間保険のうたい文句にある入院すると1日1万円の根拠はこの差額ベッド代を前提としています。
※先進医療
「くらえ、ガンマナイフッ!!」とか「対象に対して重粒子線照射ー!!」のような最先端技術を使用する治療法は、その効果が定まっていないこともあり健康保険の対象となりません。
(そして、その費用は数百万円と莫大なものになります)
先進医療の種類は随時変更されますので下記もご参照ください。
厚生労働省:先進医療の概要について
上記に該当しなければ、医療費は健康保険で賄われ負担額も最大で約8万円となります。
また健康保険では長期で会社を休んだ場合の給付金もあります。
●傷病手当金
仕事を長期で休んだときの収入の補填として最大1年半、給料の2/3が給付されます。
こう見てくると健康保険で十分であり民間の医療保険に意味を見出せないかもしれません。
それでも小生が医療保険に加入した理由は病気になった際に最大限の処置をしたいと考えるからです。
(個室ベッドで精神的なゆとりが欲しいし、お金が理由で先進医療をできないのも嫌だし)
今年からガン保険にも入った理由は、日本人の死因No1である「ガン」の治療は長期化し医療費も大きくなるので、その可能性に備えるためです。
あとオマケですが小生の医療保険ではレーシック治療にも給付されます。
レーシックを考えている人は検討しても良いかもしれません。
(加入後すぐにレーシックを受けても給付されないので注意!)
医療保険は各社から様々な商品がでていますので、検討しているのであれば各社を比較できる保険販売代理店を訪ねるのも一考だと思います。
※友人の仕事の宣伝ではありません。
参考
やる夫で学ぶ後期高齢者医療制度 働くモノニュース : 人生VIP職人ブログwww
(後期高齢者医療制度について。やる夫で学ぶ健康保険はまだ無いようだ)
コメント
健康保険
保険は、多数の者が保険料を出し合い、保険事故が発生したときには、生じた損害を埋め合わせるため、保険金を給付する制度である。保険の対象とされる保険事故には、交通事故・海難事故・火災・地震・死亡など様々な事象があり、人間生活の安定を崩す事件・事故・災害などの..
高額療養費制度、知らんかった~。俺は会社経由の団体医療保険で1年ごとに更新しとるんじゃけど、お得になっとるんかなぁ…退職したら脱退せんといけんから、他の保険に入るとしたら保険料が跳ね上がるのは確実;定年までいられるかわからんけど、本当に保険が必要なのは仕事やめてからよねぇ…
先日の奨学金の件(きっかけに調べたら、俺は高校は1種(こないだ払い終えた)、大学はなぜか2種で、繰り上げ返済できんかったけど;)といい、かなり勉強になります!
団体契約ならまだ割安なんじゃないかな。
それに定年に関わらず退職後でも契約を継続できるはず(じゃなきゃ、すっごい不利な気が・・・)。
奨学金はもう少し早く気づいてればなーという後悔が。
大学同期にも該当者がいそうだね。