久々の「R25を読む」。
今週は「日本最南端の沖ノ鳥島、「島」か「岩」か、はたしてどっち?」から。
小中学校の社会の時間に「日本最南端の島」として習った人も多いと思います。
そして「島」であることを維持するために護岸工事をしている(記事によれば「工事費600億円、年間維持費2億円」)ことでも有名です。
沖ノ鳥島:〒100-2100 東京都小笠原村沖ノ鳥島1番地、2番地
(国土交通省 関東地方整備局 京浜河川事務所より。ん?「京浜河川」?)
上の写真では島の大きさがいまいち把握できないのですが、R25記事の写真ではその強引な護岸っぷりが笑えます。
しかしその写真を探したが見つからず。
別ページで似た写真を発見しましたので転載させて頂きます。
(キカンブドットコムより)
あの真ん中に島(岩)があります。
(こどものための科学のページ かがっきーずより)
島は現在2つあり(古い記録では6つ)、1つはチタン製の蓋で覆われているようです。
この護岸工事という名のコンクリ埋め立ての理由は、島の周囲約40万平方kmの排他的経済水域です。
(国土交通省:明日の海岸づくりより)
島が風雨などにより浸食され満潮時に水没してしまう状況になると、国際法の定義上、沖ノ鳥島は「島」でなくなり、あわせて周囲約40万平方kmの排他的経済水域も消失してしまいます。
(日本の国土面積は約38万平方km)
この島の存続に海洋資源国家としての日本の将来がかかっているのです。
最近では中国の経済水域侵犯が問題となり、石原都知事も「島で経済活動(漁業)をする」と領土問題が表面化しています。
(見たこと聞いたこと:さすがというか、石原都知事の発言)
地球温暖化で沈むか、中国の核ミサイルで島が吹き飛ぶかしないことを祈りたいと思います。
参照
沖ノ鳥島的ファン倶楽部
ウィキペディア 沖ノ鳥島
沖ノ鳥島写真館(豪華客船「飛鳥」で近づいた人)
今日は何の日blog(沖ノ鳥島のコンクリート保全を決定したのが1987年)
コメント
これから地球温暖化はますます進むと考えられる。当然のことながら幾らかは海面が上昇するわけである。私はこのことを大変心配している。というのも日本が島国であり、沈没しかねないほどの小さな島を多数有するからである。特に問題なのが沖ノ鳥島であろう。沖ノ鳥島の沈没はほとんど決定的であろうと思う。日本は沖ノ鳥島を失えば、国土が著しく減少するだけでなく、国防の観点からも大いに問題となる。日本近海に中国が進出することを許すからだ。
最近は領土(領海)問題がきな臭いですね。
1つでも譲ってしまうと、全てを連鎖的に失ってしまうので、
どこも引くに引けないのだと思います。
いま思えば、大学時代に「これからは海洋法(条約)の時代だ」と仰っていた教授は時代を先取りしていた。
島? 岩?
某都知事が沖ノ鳥島を視察したらしい。
→ Googleニュース
視察後の記者会見でその某都知事は「あれは島だ。日本の領土だ。文句あるか!」と,すごく乱暴かつ挑発的な発言をしていたが,いかがなものであろう。まぁ取材側もインパクトのあるあの部分だけを切り取ったんだろうけど。
「一応」日本国民としては,領土である主張に加担しなきゃいけないんだろうけど,どうも主張の根拠が薄くて力が入らない。 → 参考 沖ノ鳥島の謎 (望夢楼)
「海洋法に関する国際連合条約」
第121条第1項 島とは、自然に形成された陸地であって、水に囲まれ、満潮時においても水面上にあるものをいう。
第121条第3項 人間の居住又は独自の経済的生活を維持することのできない岩は、排他的経済水域又は大陸棚を有しない。
年間5,000万くらいあれば,駐在員一人位おけるような気がするけどどうだろう。沖ノ鳥島による排他的経済水域(EEZ)は40万平方キロで,日本全体のEEZ450万平方キロの1割を占める! そのくらい安いものだと思うけど。
→
はじめまして・備忘ログのHyaruと申します。
素でTB送信してしまい申し訳ありません。沖の鳥島
画像について大変良く整理されているので引用しよ
うと思いつつ,書くの忘れてましたm(_ _)m
沖ノ鳥島,私が小学校のときにはもうちょっと島ら
しい姿の航空写真を見たことあります。・・・35
年ほど前ですが。
胸を張って島と主張できる根拠があるといいんですが。
すみません、わざわざ追加で紹介までして頂いて。
確かに教科書にはもう少しはっきりした写真が掲載されていた記憶が。風化なのでしょうか。
沖ノ鳥島は太平洋側で他の国家に影響がないので、国際問題にならないだけの気もします。