友人から質問されたのと、ブログ界隈で新社会人に贈る言葉が流行っているようなのでまとめ。
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これは会社員には加入が義務付けられている厚生年金と健康保険の保険料に関わるtipsです。
小生は社会保険業界を顧客としている会社勤務なので、この辺の業界知識があります。
以下、超簡略解説のため正確な事実と異なる部分があります。
あらかじめご了承ください。
●厚生年金・健康保険
・会社員は厚生年金に加入し、65歳になると国民年金を上回る年金がもらえます。
・会社員は健康保険に加入し、費用の3割負担で医療を受けられます。
●保険料
どちらも社会保険なので保険料を支払います。
・厚生年金保険料→給料の14.996%(半額は会社負担)。
・健康保険料→給料の8.2%(半額は会社負担)。
なお健康保険料については政管健保の例であり、健康保険組合によって料率や会社負担割合が異なります。
例えばIT業界の会社の加入が多い関東ITソフトウェア健康保険組合では6.4%(半額会社負担)。
大企業の健康保険組合だと本人負担が2%代なんて例はざらです。
さて、あなたの健康保険組合は?
●標準報酬月額
さて本題。給料の○%とありますが、毎月の給料に応じて保険料が変動するわけではありません。
保険料は、4月~6月の「報酬」をもとに7月に決定し、9月からその保険料を支払います。
この「報酬」には残業代が含まれるので、1年間の保険料を抑えるには3月、4月、5月の残業を減らすと良いことになります。
これがタイトルの意味するところです。
さらに細かい話しをすると、標準報酬は金額に応じた47等級(厚生年金は30等級)に分類され保険料が決められます。
社会保険庁:政府管掌健康保険と厚生年金保険の保険料額表
例えば給料が20万円の人と22万円の人では、年間保険料の差は27,828円になります。
健康保険料の自己負担:8,200円-9,020円=-820円(月額)
厚生年金保険料の自己負担:14,996円-16,495円=-1,499円(月額)
(820円+1,499円)*12月=27,828円
なるべく上の等級に分類されないように残業を調整する・・・なんてことは本末転倒であり、そもそも支給される残業代に比べれば保険料の差はわずかです。
社会人である以上、社会保険という仕組についても知っておいた方が良いというお話しでした。
なお「年金ホントに貰えんの?」「75歳以上の医療費だけで10兆円ってどんだけー」というのはまた別のお話し。
参照
健康保険制度 – Wikipedia
厚生年金 – Wikipedia
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