先日ついに新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA) のプッシュ通知がありました。そしてアプリを開くと陽性者との接触無しの画面、いま話題の不具合です。
とは言え濃厚接触の可能性はゼロではないため、プッシュ通知から14日経過した本日、体調にも異常は無いので画面を公開し経緯をまとめたいと思います。
発端(9月9日 6:40):プッシュ通知確認
9月9日、いつも通り朝起きると、iPhoneにプッシュ通知が。

ヤベー!!!と寝起きの頭が一気に覚めてドキドキしながらアプリを開きます。

すでに、プッシュ通知があるけどアプリ内に表示されない不具合があることは知っていたので「これかー」と思いました。
ただ、濃厚接触があったのにアプリ内に表示されない不具合なのか、濃厚接触がないのにプッシュ通知を出す不具合なのか、どちらかはわかりません。
念のためハッシュ値を調べます。

iPhone単体で調べるのはとても面倒ですが、運良く10個ほどで見つかりました。

注意が必要なのは、このタイムスタンプは接触した日時ではなく、データベースの値とマッチした日時で参考にはなりません(なおプッシュ通知された日時でした)。
接触日時がわかれば「あの時は確かにー」のように自分でも可能性の高低を想定できるのですが、この通知から最大14日前の行動をすべて遡るのは不可能です(残念ながら当社はフル出勤体制です)。
厚労省に問い合わせ(9月9日 7:49)
たまたまこの日は有給休暇を取得していたので、可能な限り人との接触は避けるように決意し、上記スクリーンショットを添付して厚労省に接触日を特定できないか問い合わせメールを送りました。
すぐに自動返信メールが届きます(「管理番号」と「しばらくお待ちください」の案内)。
会社に言うべきか…PCR検査を受けるべきか…しかし14日以上隔離されるとわが家の生活が破綻する。不具合かもしれないプッシュ通知で、そんな責めを受けなければならないのか…。ひたすら悩む一日でした。
結局、厚労省の回答を待って判断することにし、それまでは通常生活を送りつつも、人との接触や消毒に気を付けるようにしました。
厚労省より回答メール(9月12日 10:28)
そして、3日が経過…。やはり問い合わせ対応は遅延していました。
回答メールの中身は以下の通り。
- 事象は調査中
- アプリ内に表示されない場合は接触日時の確認はできない
- 迷惑をかけて申し訳ない
- 体調面に変化がなければ様子見してくれ
テンプレ回答に正直、ガッカリしました。この不安感をどう払拭してくれるんだ (トラブルも「不具合」と言わないところが気概を感じます) 。そして「もういいやー」という気持ちになり、通常生活に戻ることにしました。
Search for Hash keys(CACAO Test) を知る(9月16日)
そして9月16日、たまたまネットニュースで、ハッシュ値から接触日時を特定できる非公式サイトの存在を知りました。

え!?ハッシュ値にはそんな情報が含まれてるの?じゃぁ、なんで厚労省は回答できなかったの?期待半分でハッシュ値の冒頭3文字を入力すると…
at 2020/09/01 9:00:00 – 2020/09/02 9:00:00
あっさり表示されます。そして、すでに接触から14日以上、経過していました。
この情報をもとに会社に報告したところ、特段の指示はなく、むしろ、ほかにも複数名(複数回)、同じ状況の社員がいるとのこと。あー、オオカミ少年アプリになっていた。
なお9月1日の行動についてはもはや覚えていなく、外出はなく社内仕事と昼飯しかわかりませんでした。
本日のニュースで不具合を認める

不具合を認め改修することにしたそうです。ハッシュ値が一致したことを考えると、濃厚接触の判定基準が、プッシュ通知とアプリ内で違うのかなー(条件式のミス)と勝手に思ってます。
しかし、この不具合は1ヵ月以上前から話題になっていたのに、利用者の誤認の可能性があると頑なに不具合を認めないのは、いかにも官僚らしい仕事ぶりだなと思います。
とは言えCOCOAの有益性には変わりは無いので引き続きアプリは残し続けたいと思います。
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