第一子誕生!!(自然分娩/立ち会い)

4月14日(水)23時35分、無事に第一子が誕生しました。
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モザイクをかけないけど、新生児の顔なんてわからんでしょう。
前回(奥さん妊娠中期の話し)、前々回(奥さんが里帰り出産で実家に帰った。)と奥さん妊娠についてまとめましたが、最後は出産についてまとめたいと思います。

「自然分娩」(フリースタイル)について

今回は奥さん実家での里帰り出産であり、評判の良さと実家からの近さで選んだ産院は「自然分娩」(フリースタイル)を積極的に進める病院でした。
自然分娩の意味を理解せずに選びましたが、それは病院で一般的な管理分娩とは方向性が全く異なる出産であり、結果としては非常に良い選択だったと思います。
自然分娩にはいろいろな派閥があるようですが、基本的には分娩台、帝王切開、陣痛促進剤、会陰切開、浣腸など、医療行為者の都合で行われる措置をやめて、女性の産む力によるお産(および最小限の医療行為)を目指す出産です。
驚くべきことですが、分娩台での出産は医者の処置がしやすいという理由であの体勢であり、陣痛促進剤の積極的な使用や会陰切開は(様々な理由で)時間を短縮するためであり、これら行為によりただでさえ苦しい出産が、より苦痛に満ちた不快な出来事になっているというのです。
もちろん日本における新生児死亡率の世界ダントツの低さは最新医療の賜物であり、これを否定することはしません。医学的な必要があれば医療行為の介入は当たり前です(実際に自然分娩を謳うその産院にも分娩台はあり緊急事態には近隣総合病院への搬送もあるようです)。
しかし、分娩の現場で医療行為が過剰にかつ当たり前のように行われていることを問題視するのが自然分娩の考え方です。
※くれぐれも小生は専門家ではありません。それぞれの立場からの意見がありますので、この考えを押し付けるつもりは毛頭ありません。
自然分娩の急先鋒である吉村医院(TVでもよく紹介される名古屋にある産院)に関する下記のような話しもありますので。
マクロビオティックでオーガニック – NATROMの日記

「自然分娩」に備える

しかし自然分娩をするためには色々と準備が必要です。「自然」なことなのに準備をするとはこれ如何に。
・運動/体重
現代人にとって自然ではない部分とは、「運動不足」「栄養価の高い食事」となります。
ここを無頓着に妊娠期間を過ごすと妊婦・胎児ともに体重が超過し難産傾向となり、結果として帝王切開を含めた医療行為が必要となります。
ウチの奥さんは身長が低めだったこともあり、難産の可能性は度々指摘され、積極的な運動(ウォーキング)と体重制限を指導され、感心するくらい毎日(出産前日まで)歩いていました。
・色々と学ぶ
自然分娩は一般的ではないと言うこともあり出産に関して積極的に学ぶ必要があります。
産院では数回の両親学級や祖母向けクラスが行われ、また自分自身でも色々と本を読みました。
小生が特にオススメしたいのはこちら。
分娩台よ、さようなら―あたりまえに産んで、あたりまえに育てたい
分娩台よ、さようなら―あたりまえに産んで、あたりまえに育てたい

ちょっと過剰な自然志向がありますが、その辺は割り引いても非常に勉強になった内容です。
そうそう、テレビで見る「ヒーヒーフー」のラマーズ法は古いんだそうで特に呼吸法は習いませんでした。
あれは男性が出産に参加する(呼吸法をリードする)ということで意義があったようです。
以上、自分なりに色々と学び考え行き着いたのは、「母子ともに健康であれば何でも良い」という考えです。
緊急時には産院の方針を蹴っ飛ばし、大病院への搬送、あらゆる医療措置を行ってでも母子の安全を最優先にしようという心構えとなりました。
で、出産当日。

出産当日

予定日を1日過ぎた14日の午前5時ごろから陣痛が始まったようだと奥さんから電話がありました。小生は帰省準備をして出社。
お昼に電話すると健診に行ったけどまだ子宮口が開いていないので一度帰宅したとのこと。小生は午後も仕事を続けます。
そして17時過ぎに電話するといきなり病院で奥さんは辛そうな声。
あわてて特急に飛び乗り20時ごろに現地に到着。なんとか立ち会いに間に合いました。
そして、そこから・・・何もできず!
ここで男子は無力感に襲われるのでしょう。奥さんが陣痛に苦しむ横でウチワであおぐしかできず。
陣痛は5分~10分おきで、その間は奥さんに触れることはおろか、話しかけることもできません。
ここで大活躍するのは助産師さんです。本当に頼りになりました。
「産科医がいれば良いんじゃね?」と思っていた自分が情けないです。
助産師さん、看護師さんが2~3名体制でずーっと付き添い、奥さんの腰をさすり、分娩の進行状況をチェックし続けてくれます。
奥さんは布団の上でビーズクッションを抱えうずくまったり、前かがみに立ったりと姿勢を変えながら陣痛を耐え抜きます。
(分娩台で姿勢が仰向けに固定されていたら陣痛の辛さも倍加していただろうというのが奥さんの談です)
陣痛は最終的に間断なく来るのが一般的ですが、奥さんの陣痛は最後まで5分おきくらいの頻度。
体力的に消耗していたのか陣痛の合間には寝ていました(!!)
通常であれば陣痛促進剤の使用が検討されるのかもしれませんが、胎児の心拍には問題が無かったのか、医師、助産師、看護師さんのサポートのなか最後まで奥さんのリズムで出産は進行します。
そして23時35分、奥さんが小生の首につかまって膝立ちする形で第一子が誕生しました。
感動云々ではなく「本当にいたー!!」「わー泣いたー!!」という驚きと奥さんに対する畏敬の念です。
へその緒がつながった状態で奥さんの胸に乗せられ(カンガルーケア)、拍動が止まった状態でへその緒を切りました。
そしてまったりと2~3時間過ごし、そのまま母子(+父)ともに病室に向かいます。
なお、奥さんは出産後2時間で自力で歩いてトイレに行き周りから驚かれていました。
入院の17時から5時間半。初産にしては安産だと思いますが、奥さんに言ったらあれで安産とは何事だと怒られました。

母子同室・母乳育児

母子同室と母乳育児も自然分娩の延長にあります。
そして母子同室(父親も部屋の片隅に布団を敷く)の大変さが、よーーーくわかりました。
1時間~2時間おきに授乳とオムツ替え。夜行性の赤ちゃんは夜になると寝付かずあやすまで泣きわめく。
幸い母乳は出て、4~5回の練習で赤ちゃんも上手に飲めるようになったのですが、この頻度は正直しんどいものがありました。
自然分娩では批判の対象になる母子別室にも一理あります。
そしてここでも助産師さんが大活躍。赤ちゃんが母乳を飲む練習や母乳マッサージまで新米夫婦をサポートしてくれます。助産師さんは偉大だ・・・。
出産から4日目。奥さんの大変さを考えると非常に心配になりますが小生は東京に戻りました。
育児の大変さを体感できたと言ったら、これからだとお叱りを受けそうですが、出産からの数日を一緒に過ごせたことは貴重な経験でした。
以上、長くなりましたが出産のまとめです。
この経験を経て、自分がこれまでいかに一面的な見方しかしていなかったのかを省みた次第です。

コメント

  1. ユウ より:

    おめでとう。名前は任せろ!!

  2. 匿名希望(笑) より:

    お久しぶりです!!
    パパになったんですね~♪
    おめでとうございます~!!

  3. umakoya より:

    >ユウさん
    残念!名前は役所に出してしまいました!
    >匿名希望さん
    またまた久しぶりですねー。
    ついに父親になってしまいました。
    仕事もセーブ気味でやってます。

  4. たくろー より:

    遅ればせながら、おめでとうおめでとう!
    これからも(これからが?)子ども関連のイベントが目白押しじゃけーネタには事欠かんね^-^
    こっちは、プレ幼稚園とやらを早く調べとけばよかった。。。と後悔中。
    共働きなら保育園の抽選かな?

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