ロフトワークのセミナーに行った。(5/10)

IT・Web関連

ウェブディレクションで有名なロフトワークの無料セミナーに5月10日に参加しました。
2ヵ月前で今さら感がありますがそのメモです。
参加したセミナー↓
ユーザーコンテキストに応えるWebライティングの鉄則 開催レポート

小生は出版社のウェブ部門で働いていると言うこともあり、「Webライティング」のノウハウを学べれば良いかなーという軽い気持ちで行ったところ、「コンテンツ戦略」という深いテーマが裏側にあるとても有意義なセミナーでした。

以下、箇条書きメモ。「#」は自分のことば。

●林氏(ロフトワーク)セッション

  • 「BI」(Before Internet)と「AI」(After Internet)。
    #このキーワード使える!
  • BIのコンテンツ戦略はAIとは全く違う発想で捉える必要がある。
    (引用)セッション資料
  • Mapで進み方を見せるのではなく、Compassで方向性を示す。
  • 1年かけて計画(Theory)ではなく、1ヵ月でのリリースと12回の更新(Practice)。

●井上氏(ロフトワーク)セッション

  • ユーザーとの接点を明確化(ヒアリングシート/ターゲットを絞り込む)
  • ユーザーの反応をコンテンツに反映(Facebookの反応/季節・時事ネタ)
  • 垣根のないチーム構築(Facebookの非公開グループで担当者レベルで議論)
    #しかしこれは「コンテンツ制作の受託」という発想では難しいな。「一緒に運営」という形態でないと。

●中野氏(Web Professional編集長)セッション

  • ウェブメディアでの収益モデル類型
    →「広告+イベントモデル」「雑誌+イベントモデル」「書籍販売モデル」
    #当たり前かもしれないけど「ウェブメディア」単独での収益化は難しいのね。
  • ソーシャルの時代では広報・宣伝とは異なる「コーポレートキュレーション」が必要。
  • 情報発信して自社に誘導するという発想ではなく、「話題」に対して自社の情報を「加工」して提供するという発想。
    #炎上してるところに燃料投下するイメージか。
  • 「乗っかるPR」→自社メディアにコンテンツを事前に用意しておき、適宜タイミングを見て投入していく。
  • 用意するコンテンツはいかにもな商品紹介ではなく「普通名詞」的な紹介が良い。
  • ウェブライティングの技法→そんな都合の良いものは無い→それを言うと台無し→一応テクニックはある。
  • 検索エンジンを意識したコンテンツづくり→「Howto動詞のコンテンツ」
    →「エアコン」ではなく「エアコンの取り外し方」でコンテンツを用意。
  • ただしこう言ったテクニックではなく「ニッチ」(くぼみ・ぴったり当てはまる)マーケティングでコンテンツが作られることが重要。

●藤井氏(Axis)セッション

  • Googleの検索結果からアルゴリズムを逆解析。
  • ドメインは古い方が良い都市伝説→本当→ただし「使用されている」必要がある。
  • Googleは更新性などの対ユーザの要素を高く評価する方向に進んでいる。
  • つまりコンテンツが大事になってきた。

以上メモ。
ウェブライティングのテクニックを知れればという気軽な気持ちで行ったら、「ウェブにおけるコンテンツの意味とは?」という深いテーマを考えるきっかけになりました。
とくに出版社でコンテンツが商品であるウチの会社には喫緊のテーマです。

終了後に仕事の相談でロフトワークの方と名刺交換した際に、その方が以前に別の勉強会で一緒になった方だったのにお互い気づいて笑いました。この業界は狭いのかな。
あとロフトワークの代表取締役の林さんはずいぶんと可憐な女性だなと思いました。
クシャナ殿下やハマーン・カーンのように、トップが美しい女性というのは男子の憧れであります。
おしまい。

(参考)
ロフトワークの林さんが書いたこちらの本は、自分の仕事の進め方の大いなる指針となりました。
Webプロジェクトマネジメント標準 PMBOK(R)でワンランク上のWebディレクションを目指す
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