「出産業界」における自然志向について一考。

先日、助産師が乳児にビタミンKを投与せず、それに起因したと思われる出血により死亡、母親が助産師を訴える事件がありました(刑事事件ではなく民事訴訟)。
ビタミンK不投与で乳児死亡…母親が助産師提訴 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
出産・乳児のプロであるはずの助産師が関わりながら、なぜこのような事件が起きるのか。
小生も子供が生まれる前であれば不思議に思っていたと思いますが、4月に子供が生まれて、その状況というのが少し理解できます。
小生は奥さんの実家から近いという理由で「自然分娩」を推し進める産院を選びました。
第一子誕生!!(自然分娩/立ち会い)
そもそも「自然分娩」とは何なのかわからなかったので関連書籍を色々と読み、そして「出産業界」の一部に非常に強い自然志向があることに気づきました。

科学的なものは一切排除。
出産は神秘的で素晴らしいものだから人間が介入すべきではない。

これまでの医学主導による計画出産の反動なのかもしれません。
そしてこの自然志向と「ホメオパシー」(代替医療)の親和性が非常に高いようです(ホメオパシー – Wikipedia)。
小生が選んだ産院は自然志向と医学のバランスがとれていた素晴らしい産院だと思います。
(分娩台は使わないが継続したモニター監視。医療機器も常備。常に数人体制で対応など)
しかし、そのような産院でも「母乳のよく出るハーブティー」が出されていました。
これに科学的な薬効があるかどうかはわかりません。
しかし妊娠中から、出産、母乳育児までサポートし続けてくれた、全面的に信頼する助産師さんが勧めるものです。
これを非科学的な代替医療だとして切り捨てることができるでしょうか。
もちろん今回の事件は、医学的に必須であるビタミンKすらも化学物質として投与せず、そのことを母親に隠していた助産師にあきらかな非があるでしょう。
しかし、このような危険な代替医療に引っ掛かったのは母親が無知だからで私の場合は大丈夫、と片付けるのは少し単純なのではと思う次第です。
(参考)
助産師と代替医療 – 火薬と鋼
(助産師と代替医療が結びついた背景について)

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