高齢者医療を相続税でまかなうという提言

「後期高齢者医療制度」など増大する高齢者の医療費が社会問題化しています。
日本全体の医療費が30兆円の中、75歳以上の医療費だけで年間10兆円を超えており、あと10年もすれば団塊世代が高齢化して・・・考えるだけで恐ろしい事態です。
そんな中、5月7日(水)のワールドビジネスサテライトで、コメンテーターの伊藤さんから非常に興味深い提言があったのでメモ。
#なお小生の勤める会社の主要顧客が社会保障業界なので、この辺の事象に興味があります。
実は日本の金融資産の75%は60歳以上、不動産の75%は50歳以上が所有しており、統計上は高齢者の方が高所得です。
この資産はいずれ遺産相続として次世代に回りますが、この際の相続税を高めて高齢者医療の財源とするのはどうか?という提言でした。
とても興味深いアイデアです。
今は社会保障の財源として消費税増税が議論されていますが、若年層、低所得者層を直撃し、ただでさえ不安定な景気に大きな影響を与えるのは必至です。
では高齢者の負担を一律に高めることが可能かというと、後期高齢者制度の騒ぎを見れば明らかです(統計上は高齢者が資産の75%を保持していても所得格差が大きいのです)。
そこで高齢者が亡くなった時点での遺産を、他の高齢者の扶助として高齢者間の調整を行なおうというのがこのアイデアの肝です。
日本経済への影響も小さくなり、また社会格差を固定化する遺産相続を、社会に還元するという視点もまたすばらしいです。
何か問題点、デメリットはあるのでしょうか?
ぜひとも検討を進めていただきたい提言です。
参考
少し掘り下げようとググッたら記事がありました。
【日本の未来を考える】東京大・大学院教授 伊藤元重 – MSN産経ニュース

高齢者全体で見れば、遺産相続税を重くすることで、現役世代の負担を減らすことができる。遺産相続人は自分たちの負担が増えると言うかもしれないが、そもそも資産は相続する人のものである以前に、高齢者のものではないだろうか。社会の貴重な資産が相続という形で一部の運のよい子孫に相続されるよりは、社会全体のために使われた方がよいという見方もあるだろう。

コメント

  1. 蒼天 より:

    っていうか、保険の不正請求なくせば、済む話なんだけどな、
    現場をもっと理解し、無駄と不正を正せばいいだけなんだけど、かしこい人は無駄に難しく考えるのなw
    世界でも有数の長寿国っていうのを忘れちゃあいけんよ

  2. 馬小屋 より:

    不正請求というと柔整骨院とかですか?
    警察組織の利権だとか何とか、うわなにをするやめrくぁwせdrftgyふじこlp

  3. ここは酷いレクサスですね

    痛いニュース(ノ∀`):“ポール・マッカートニーがトヨタに激怒!” 環境保護のためにレクサスを船便で注文するも、空輸される
    http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1127974.html
    車買うな。ママチャリを船便で送りつけておけw
    にしてもジャガーとレクサスでCO2の排出量って10km/lと目くそ鼻くそだな

  4. 蒼天 より:

    まあ、医療費うんぬんはタブーが多くて、
    マスコミも政治家も突っ込まない事の方がおおいですな
    相続税を医療費に当てるってのも、法人向けで受け狙いな案だと思うなあ
    ちなみに接骨院の医療費30兆の1%3000億
    ああ、これ以上突っ込むと、、、

  5. 馬小屋 より:

    >蒼天さん
    なんかモロにその話しが朝日新聞のトップを飾りましたね・・・。
    http://umakoya.com/blog/log/eid475.html

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